游藝

ZINE制作の裏側

2026.9.29

まだ何も実績がない中で、今じゃないんじゃないか。執筆よりも、展示物の制作を優先すべきでは。平日は会社の仕事もある中で、短期間で書き上げることができるだろうか。

そんな不安の声があがる中、「それでもやってみたい。やってみよう。」という一言から始まった、游藝のZINE制作。

鎌倉での展示まであと2週間となったシルバーウィークは、あいにくの台風からの始まり。それでも、「雨のおかげで部屋に籠って、個人エッセイの執筆に専念できた」と、どこまでもポジティブなメンバーたち。台風明けのシルバーウィーク後半、鎌倉の活動拠点に集まり、ZINE制作合宿を行いました。

それぞれが持ち寄ったエッセイを読み合うと、「これ、自分が書いた文章だっけ?」と思ってしまうくらい、しっくりくる。と同時に、同じような問いや言葉を起点にしながらも、一人ひとり少しずつ違う表現が立ち現れてくる。それを目の当たりにしただけでも、「ZINE制作に取り組んでよかった」と思える時間でした。

今回の合宿のメインは、メンバー同士の座談会を収録すること。

游藝とは何か。

「遊ぶ」と「游ぶ」はどう違うのか。

游藝を通じて、何を表現したいのか。

言葉にしなくても、体験を共有すればわかってもらえるのでは。まだうまく言葉にできないから、もう少し活動が具体的になってからでもいいのでは。そんなふうに、無意識のうちに避けてきた言語化。

けれど今回のZINE制作では、今の私たちが考えていることを、今の私たちが持っている言葉で、なんとか表現してみることにしました。そうして言葉を交わし、文章にしていくうちに、曖昧だった游藝の輪郭が、少しずつ立ち現れてきたように思います。

私たちが今紡いだ言葉を、ZINEを通じてみなさんに届けること。それは、身体性や季節性を大切にしている私たちの活動を、紙の上の言葉と写真で伝えてみる、ひとつの挑戦でもあります。

どうしても手触りのようなものも残したくて、紙の上にもちょっとした遊びを忍ばせました。手に取ったときに、その遊び心にも気づいてもらえたら嬉しいです。

合宿のおかげで、鎌倉での展示には完成したZINEを並べることができそうです。そのときの私たちにしか紡げなかった言葉を、ぜひ手に取って読んでもらえたら嬉しいです。

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